生活習慣病
生活習慣病とは、毎日の食事・運動・休養・喫煙や飲酒などの生活習慣が深く関わる病気の総称です。代表的なものに 高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)、高尿酸血症 などがあります。
これらの病気は、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、放っておくと 心筋梗塞、脳卒中、腎臓病 などの重大な合併症につながることがあります。
生活習慣病の予防と治療のポイント
•バランスのよい食事
•塩分・脂質・糖分の取りすぎを控える
•適度な運動(ウォーキングなど)
•十分な睡眠とストレスケア
•禁煙・節酒
生活習慣を見直すことで、病気の発症や進行を防ぐことが可能です。すでに診断を受けている方も、医師の指導のもとで生活を整えることが治療の第一歩となります。
当院では、患者さん一人ひとりの生活習慣に合わせた予防・治療プランを一緒に考えてまいります。お気軽にご相談ください。
高血圧症
日本の高血圧患者は4300万人と推計されていますが、そのうち4割は治療を受けていないと言われています。加齢に伴う高血圧が大部分を占めますが、ホルモンの異常や腎臓の異常を合併していることがあり専門的な知識が必要となることもあります。まずは普段の血圧を知ることから始めましょう。
| 測定場所 | 新目標(全年齢) | 旧目標(75歳以上) | 旧目標(75歳未満) |
| 診察室 | 130/80mmHg | 140/90mmHg | 130/80mmHg |
| 家庭 | 125/75mmHg | 135/85mmHg | 125/75mmHg |
脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)
脂質異常症とは、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)や中性脂肪の値が基準より高い、あるいは善玉コレステロール(HDLコレステロール)が低い状態をいいます。
自覚症状はほとんどありませんが、放っておくと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながることがあります。
脂質異常症の主なタイプ
•LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い
•中性脂肪(トリグリセリド)が高い
•HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い
原因
•食生活の乱れ(脂肪分・糖分の多い食事、飲酒)
•運動不足
•遺伝的な体質
•加齢やホルモンの影響
などが関係します。
治療と予防
脂質異常症の改善には、生活習慣の見直しが基本となります。
•バランスのとれた食事(野菜・魚・食物繊維を意識)
•適度な運動(ウォーキングなど)
•禁煙
•適正体重の維持
これでも十分に改善しない場合は、内服薬による治療が必要になることもあります。
糖尿病
糖尿病は、血糖(血液中のブドウ糖)の値が慢性的に高くなる病気です。血糖は体のエネルギー源ですが、インスリンというホルモンがうまく働かないと血糖が上がってしまいます。
糖尿病が長く続くと、目や腎臓、神経、血管などに合併症を引き起こすことがあります。早期に発見して生活習慣の改善や薬による治療を行うことが大切です。
⸻
主な症状
•のどの渇きや多飲
•尿の回数が増える(多尿)
•体重の減少
•疲れやすい、だるい
※初期には自覚症状がほとんどないこともあります。
⸻
予防と治療
糖尿病の管理は、生活習慣の改善とお薬による治療が中心です。
•食事の工夫(バランスの良い食事、糖質のコントロール)
•適度な運動(ウォーキングなど日常で続けやすい運動)
•体重の管理
•定期的な血糖・血圧・脂質のチェック
•必要に応じた薬物療法(飲み薬・インスリンなど)
早めに生活習慣を見直すこと、定期的に検査を受けることが合併症予防につながります。
高尿酸血症・痛風
高尿酸血症とは、血液中の尿酸の値が高くなっている状態を指します。尿酸は体内でプリン体という物質が分解されることで作られます。通常、尿酸は腎臓から尿として排泄されますが、作られすぎたり排泄がうまくいかないと、血液中に尿酸がたまってしまいます。
血液中の尿酸が高い状態が続くと、関節に結晶がたまり「痛風」を引き起こしたり、腎臓への負担が増えて腎機能が低下することがあります。また、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と関係があることも知られています。
主な原因
•食事:プリン体の多い食品(レバー、魚卵、肉類など)の過剰摂取
•遺伝:尿酸の排泄能力が低い体質
•生活習慣:飲酒、肥満、運動不足
•薬の影響:利尿薬など一部の薬剤
治療の基本
•食事や生活習慣の改善(減量、アルコール制限、プリン体の摂取制限)
•必要に応じて薬物療法(尿酸を下げる薬の服用)
高尿酸血症は自覚症状がほとんどないことが多いですが、放置すると将来の健康に影響を与える可能性があります。定期的な血液検査で尿酸値をチェックし、生活習慣の見直しや必要な治療を行うことが大切です。
